ヨシロットンは、逞しい想像力とSF的美学を携えて、異なる事象が同居した世界観を構築するアーティストです。2018年に東京で開催された個展では、自然とデジタル、宇宙、そして光そのものへの関心をコンセプトにしたシリーズ「FUTURE NATURE」を発表し、山や河川などの有機的な造形物を、光を視覚化する滑らかで金属的な質感によって表し、可視領域外の世界に思いを馳せながら、それらを記録し出力する光景を表しました。
今秋、ヨシロットンは当館において、自身の創造性を育んだ故郷 鹿児島の雄大な自然をモチーフに、展示空間全体を用いた巨大なインスタレーション作品を発表し、ここでしか見ることのできない新たな風景を生み出します。時間帯によって表情を変える空間と、映像やプリント、アルミニウム、モニター、岩石、屋久杉など、様々なメディウムによって表現された作品は鑑賞者に新たな視座を与え、ヨシロットンの作品に通底する「もしも」という眼差しを持つきっかけを得ることになるでしょう。[公式サイトより]