ギャラリーヤマキファインアートでは2024年10月30日(水)から12月4日(水)まで「中山明日香展」を開催いたします。当ギャラリーでの5回目となる本個展では、「侵食」をキーワードに、人間と自然、親と子、社会と個人など、「互いに影響し合うもの」の関係に迫った新作をご紹介いたします。
中山は、《「多様性」という標語が浸潤してきた昨今、その標語を盾に他者への侵食が様々な議論と炎上を巻き起こす社会を見ていて、一個人、家庭、社会、国家間のその関係性はそんな変わらないように思うと、私の日常生活も壮大な気持ちにもなるような、滑稽な気持ちにもなる。》といいます。
親と子や社会と個人の関係を新たな主題に制作に取り組んだ作品は、異なる価値観をもつ他者や、変化し続ける社会や生活との関わり方にもがきながらも、懸命に対話の場を求めようとする現代の私たちの内面を象徴的にあらわしているようにも見えます。
中山が「今描くしかない」と語る意欲作を、是非この機会にご高覧頂けましたら幸いです。