明治時代以降、石炭資源を背景に筑前国と豊前国の頭文字をとって生まれた「筑豊」。本展は、この炭坑文化をテーマに、炭坑記録画に代表される記憶から生まれた作品が、次第に石炭やボタといった素材に注目した表現に移り変わる過程を展示します。資源を中心にめぐる人々の仕事と生活は、時代や地域を超えて共有される価値を有しています。本企画を通じて、近代化を支えた「筑豊」の姿を提示できれば幸いです。