牛腸茂雄(ごちょうしげお/1946-1983/新潟県生まれ)は、3歳で胸椎カリエスを患い、生涯ハンディキャップとともに生きた写真家です。桑沢デザイン研究所で教鞭をとっていた写真家大辻清司の勧めで写真の道を歩み始めた牛腸は、36歳の若さで亡くなるまで創造の世界に没頭し、「"生きている"ということの証」として写真集の制作に力を注ぎました。
本展では、生前に制作された写真集『日々』(1971年)、『SELF AND OTHERS』(1977年)などに収録された作品と、未完に終わった『幼年の「時間(とき)」』の作品、関連資料など約200点を展示し、「自分と世界との関わり」を探求しつづけた牛腸のまなざしに迫ります。[美術館サイトより]