綿引道郎先生は東京藝術大学にて鍛金を学ばれ、そこで修得した高度な技術により、橋梁建築鋼材として用いられてきたコールテン鋼を素材にして具象彫刻の独自の世界を切り拓きました。
昭和63年と平成2年にはロダン大賞ジャコモ・マンズー特別優秀賞も受賞しました。
人物はその板をできるだけ薄く鍛造(叩いて伸ばし成形)し、対象物を可能な限り細くして、空間性を強調しています。先生の作品は、日本ならではの「禅」からアンデルセンの西洋メルヘンまで大きな広がりを感じさてくれます。