福澤研究センターが2024年に新たに収蔵した資料を中心に紹介する新春恒例行事です。慶應義塾では1月10日の福澤先生誕生日に記念会を催す習慣が明治時代の末より100年以上続いています。その会場内で、福澤直筆の書幅などを飾って新年のお祝いを兼ねていたのがこの展示の起源で、戦後は新しく慶應義塾が入手した資料をお披露目する恒例行事となっています。従来は1月10日の1日限定公開でしたが、展示館開館以来、より長い期間ご覧いただけるようになりました。
 今回はこれまで紹介されたことのない新発見となる福澤諭吉書簡に加え、初代医学部長北里柴三郎や第2代医学部長北島多一の書、英文学者で『三田文学』の編集者の平松幹夫旧蔵資料、阿部章蔵(水上瀧太郎)・小泉信三らが友人梶原可吉に宛てた手紙、国際学生競技大会(ユニバーシアードの前身)に出場した器械体操部員のアルバムなど慶應義塾ゆかりの諸資料を紹介します。