本展は大阪・関西万博を盛り上げる関連イベントとして、「大阪を知る」をテーマに万博記念展覧会の第1弾として開催します。

大阪は江戸時代以来、現在に至るまでのおよそ400年、大都市として長い歴史があります。水運の商都・「天下の台所」として繁栄した江戸時代、文明開化を迎え、都市の近代化と工業化が進み「東洋のマンチェスター」と称された明治時代、人口・面積ともに日本一の都市となった「大大阪」の時代、郊外住宅地や別荘地が開発され、新たな都市居住の形態が成立した昭和戦前期。長い歴史の中で、大阪には固有の都市居住文化が醸成され、それらが現在の大阪の礎となっています。

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会への取り組みを持ち寄り、未来への希望を世界に示す」ことをテーマとしており、その視線は未来へ向けられています。本展では現在の大阪の繁栄の礎となっている都市居住文化の400年にわたる変遷を振り返ります。大阪の都市居住や生活文化の魅力を感じていただくのと同時に、現在から続く未来の都市居住を考える機会となれば幸いです。