石田尚志(いしだ・たかし)は、自ら描いた絵画を連続的に撮影する手法(ドローイング・アニメーション)で制作した映像作品により、1990年代から国内外で評価されてきました。
石田の作品は、絵画がもつ色彩や筆致の豊かさと、黎明期の映画がもたらした「イメージが動く驚き」をあわせ持ち、両者が共有する「光」を起点に、抽象絵画の形象を疾走感のある変容のうちに映し出します。
映像によるインスタレーションや立体造形への展開を経て、近年の石田は約30年ぶりに再びカンヴァスに絵筆を走らせ、空間と時間を“静止した平面”に描き表すことに取り組んでいます。2015年以来の大規模な個展となる本展では、代表作と新作を中心に、初公開の作品も含め約80点の作品を紹介し、石田尚志の仕事を再考します。[公式サイトより]