1920年ごろ、アメリカで誕生したジャズが日本にやってきました。人びとは、ダンスホール、ステージ、レコード、映画、ラジオなどを通してジャズに出会い、そのリズムやメロディーに魅了されました。
ジャズは踊るための音楽でもあり、その展開過程において、ダンスホールという商業的娯楽施設の発展が深くかかわっていました。しかしながら、これまでは東京を中心とした歴史が基本で、関西はじめ他の地域の事情はあまりかえりみられることはありませんでした。
今回の展示会では、大正期にジャズが日本に輸入され、昭和戦前期のモダン文化の一翼を担うまでの歴史を、ダンスホールの展開とあわせて紹介します。