スイスネックス・ジャパンは、第6回スイスネックス・ウィンドウ展示シリーズとして「伝統工芸 × テクノロジーの未来像」を開催いたします。

デジタル・イノベーションは、文化遺産に新たな命を吹き込むことができるのでしょうか?本展では、伝統とテクノロジーの交差点を探り、創造・記憶・進化の新たな視点を提示します。

展示の中心となるのは、3Dやアニメーション分野で活躍するスイスのクリエイティブスタジオ Get It Studio によるデジタル・インスタレーション作品 《Echoes of the Alps(アルプスの響き)》 です。この作品は、スイスの伝統的なフォークロアの要素を、生成AIと現代デザインの視点から再解釈したものです。クラフトとコードの境界を曖昧にしながら、《Echoes of the Alps》は、AIが単なるツールなのか、それとも創造とデザインを変革する力を持つ存在なのかを観客に問いかけます。

これに加え、日本のビジュアルデザイナー松永昂史氏によるCG映像作品 《Mirage(ミラージュ)》 を併せて展示いたします。この作品は、かつて染色用の型紙として使われた日本の伝統工芸「型紙(かたがみ)」に着想を得て、チューリッヒ・デザイン美術館のコレクションを参照しながら制作されました。本作品は、美術館の設立150周年を記念し、世界各地のスイスネックス拠点と同館が協働するグローバルプロジェクトの一環として制作されたものです。

本展は、プレゼンス・スイス(スイス連邦外務省内対外広報機関)とスイス連邦教育・研究・イノベーション庁(SERI)の支援を受け、スイスと日本、過去と未来の二つの視点を交差させながら、テクノロジーが伝統をいかに尊重し、再解釈しうるのかを探求します。

ぜひご都合のよろしい日程でご予約のうえ、展覧会にお越しください。