素顔も経歴も出身地も明かさずスマホで詩を書く最果タヒ。詩人という枠を超え、小説やエッセイ、翻訳など多彩な才能を発揮しています。映画から広告、音楽、アートまで縦横無尽にジャンルを横断し、あらゆる場所で詩の可能性を開花させてきました。近年は美術館やホテル、プラネタリウムでの発表など、その活躍は本やインターネット上に留まりません。
本展では、受賞作『恋と誤解された夕焼け』や書き下ろしの新作を含む詩のインスタレーションで空間を埋め尽くします。展示構成やデザインを手掛けるのは、最果タヒの書籍の装幀を始め様々な企画を協働してきた佐々木俊。
「詩は読み手の中で完成し、その人だけの作品になるのだと思う」と語る最果タヒは、展覧会では特定のメッセージを届けるというよりも訪れた人が各々の経験や感情を通して、自由に詩を受け取って欲しいと願っています。この夏、未踏の表現を追い求める詩人の言葉に身をゆだね、未知なる自分と出会って下さい。[公式サイトより]