三宅一生の「一枚の布」という思想を男性の身体という視点から捉え、ものづくりの可能性を追求するメンズブランド、IM MEN(アイム メン)は、2021年のスタート以来、デザインとエンジニアリングの双方に精通したデザインチームが、その融合による新たなものづくりを実現してきました。

2025年1月、初めてパリ・ファッション・ウィークでコレクションを発表し、さらに同じ会場で翌日から3日間開催した展覧会が、本展のもととなっています。これは、ファッションのみならず広くクリエイティブ分野に関わる人々をはじめ、多くの人が垣根を越えて交流を深め、社会と服飾デザインとの未来の関係性を探る良いきっかけになることを目指して挑戦したものでした。

東京で開催する本展では、パリで展示したものの中から、「一枚の布」というフィロソフィーに基づくいくつかのプロダクトにフォーカスしています。その特徴的な構造を表現したインスタレーションとともに、伝統の織りや染めと先端技術を掛け合わせながら開発した独自の布地や、設計技術を駆使し「一枚の布」が持つ可能性を極限まで探究した衣服のディテールを間近にご覧いただけます。


会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3