近代の日本では、国民皆兵制の下、17~40歳の男性が兵役義務を負いました。そのため宗像からも多くの男性が兵士として戦地に送られ、広大な戦線で多数の戦没者を出しています。
本展覧会では、宗像から出征した兵士が多くの戦域で戦没したことを示すことで、宗像とアジア・太平洋戦争との関わりを明らかにします。そして、宗像を含む地域の郷土部隊である福岡の歩兵連隊(福岡連隊)をテーマに据え、一般人から兵士になる過程や、部隊の象徴である軍旗の下でガダルカナル島やビルマなどの戦場に投入された部隊と所属した兵士たちの行方を、地域に残された資料や軍事郵便、旧軍関係資料などから追います。