松山城を中心に集う10のミュージアムや文化施設から成る「愛媛/松山ミュージアム・ストリート連絡協議会」が発足し、10月20日より10年目を迎えます。このことを記念して、愛媛県美術館、セキ美術館、ミウラ―ト・ヴィレッジの3館で同時期に愛媛出身の真鍋博作品をそれぞれの視点で展示する特別企画です。
真鍋博(1932-2000)は、イラストレーションにより様々な分野で活躍しました。未来は、「想像」ではなく「創造」だと考えていた真鍋は、過去や現在をしっかりとみつめるなかで、未来を表現していきます。
当館には、書籍やアニメーション等、複製可能なメディアにより作品を多くの人に発信することの重要性をいち早く認識していた真鍋作品の原画等が約20,000点収蔵されています。その中から、大阪・関西万博の開催にあわせ、1970年の大阪万博の仕事や、『2001年の日本』(1969)等の真鍋の未来への思考やまなざしが感じられるコレクションをご紹介します。私たちが、どの様な未来を創造できるのか考える機会となれば幸いです。