熊谷守一が朴訥と描いた猫の絵、猪熊弦一郎のモダンな猫の絵。日本の洋画家たちは個性的な猫の絵を数多く生み出しました。ところが、洋画の本場ヨーロッパには、猫の絵は多くありません。実はそれは、パリで活躍した藤田嗣治(1886〜1968)が、西洋の伝統では脇役だった猫を、あえて主役に据えた絵を生み出したことから始まったものでした。日本洋画の独自の主題といえる猫の絵を紹介します。[美術館サイトより]