2025年09月08日掲載
移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-
国立工芸館
- 会期
- 2025年12月09日~2026年03月01日
カルーセル
日本海に面し、豊かな山々を有する北陸地方。海から吹いてきた風は山を越え、やがて街や里山に湿潤な気候を運んできます。こうした気候は、四季を通して人々の暮らしと関わりながら、北陸地方の工芸に恵みをもたらしてきました。たとえば、空気中の湿度を取り込むことで固まる漆にとって、潤いを含んだ空気は好条件です。また、冬の深雪は、山の土壌や岩盤に染み込んでやがて河川の水となり、かつては加賀友禅の一工程であった「友禅流し」を支えてきました。
天気は一日として同じものはなく、刻一刻と変化します。天気の変わりやすい北陸地方では、雲や風の変化に敏感になり、空を見上げる機会も多いのではないでしょうか。一方、長く厳しい冬を過ごす人々だからこそ、春の訪れにひとしおの喜びを感じることもあります。この地に生きる作家のまなざしを通して工芸と天気を見つめ直すと、新たな発見があるかもしれません。
工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸の天気のもとで育まれた表現をお愉しみください。
※会期中一部展示替えあり
前期:2025年12月9日(火)~2026年1月18日(日)
後期:2026年1月20日(火)~3月1日(日)
【展覧会のポイント】
▶誰にとっても身近な「天気」をキーワードに、工芸の魅力に迫る展覧会
私たちの生活と共にある天気は、工芸にも大きな影響を与えています。本展では、工芸と天気の関わりを紐解き、工芸の多彩な魅力に迫ります。
▶北陸の空もようを表現した工芸作品
雲や雪などの天気を表現した工芸作品を通して、北陸の空もようをお愉しみください。
▶人間国宝17名を含む、石川県ゆかりの作家を中心に紹介
松田権六、板谷波山、木村雨山などの人間国宝を含む、石川県ゆかりの作家を中心に紹介。輪島塗、加賀友禅、九谷焼など、石川県ならではの工芸作品にもご注目ください。
【展覧会構成】
1章 天気と生きる、天気とつくる
「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど、北陸地方の天気は移ろいやすいことに特徴があります。こうした天気に対して、工芸の作家はどのように寄り添いながら作品をつくってきたのでしょうか。工芸と天気の関わりを通して、工芸の多彩な魅力に迫ります。
2章 空を見上げて/春を待つ
雲や雪など天気にまつわる現象をとらえた作品を紹介します。作家のまなざしを通して、北陸の空もようをお愉しみください。また、長く厳しい冬を過ごす人々にとって、春の訪れにはひとしおの喜びがあります。水ぬるむ季節に想いを馳せながら、春の息吹を感じる作品も紹介します。
- 展覧会名
- 移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-
- 分類
- 企画展
- 会場
- 国立工芸館
- 会期
- 2025年12月09日~2026年03月01日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 午前9時30分-午後5時30分 ※入館時間は閉館30分前まで
- 休館日
- 月曜日(ただし1月12日、2月23日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日、2月24日
- 観覧料
- 一般1,200円(1,100円)
大学生700円(600円)
高校生500円(400円)
*いずれも消費税込
*中学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
*文化の森おでかけパス(一般のみ)をお持ちの方は割引料金。
*MOMAT支援サークルパートナーおよび外国人を引率し通訳案内のために同行する通訳案内士は無料。
*キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証のご提示で割引料金。
*石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館の主催展覧会入場券半券を窓口で提示した方は割引料金。
- 住所
-
920-0963 石川県金沢市出羽町3-2
- アクセス
- 路線バス「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」下車徒歩約7分
- 公式サイト
- https://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/565
- 公式SNS
- お問合せ先
- 050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00)


