江戸時代の水道の記録『上水記』(東京都指定有形文化財(古文書))の期間限定実物公開を主とした秋の特別企画展を開催します。

『上水記』は寛政三年(1791)に完成した江戸上水( 主に神田上水・玉川上水 )の公式記録です。3部作成されたうち、1部は第11第将軍の徳川家斉に献上、もう一部は老中松平定信に進呈、そして残った1部が水道歴史館にて所蔵・保管されています。その実物を毎年秋に開催される「東京文化財ウィーク」の開催に合わせて、年に1回期間限定で公開しています。

その上水記展では毎年異なるテーマにスポットを当てており、今年は史跡玉川上水をはじめとした江戸の人々の生活を支えた上水、その現在に遺された痕跡を、写真や関連資料とともに紹介します。

また、同時開催の水道歴史展では「記録写真で振り返る淀橋浄水場 -廃庁60年-」と題し、再開発が進む新宿にかつて存在した「淀橋浄水場」について、写真パネルや刊行物等の関連資料を通してその歴史を振り返ります。