版画はその発明以降、複製できるという点から非常に重宝され、石版画、銅版画、シルクスクリーンなど、現代に至るまで様々な版画技法が生み出されてきました。
素材(版材)・技法によって表情を変える多様な版画表現は、今や独自の表現スタイルを創出する芸術ジャンルとして確立されています。本展では、米子市美術館が所蔵している版画コレクションから作品を選りすぐり、作家によって異なる表現方法の違いや、その多彩な魅力に迫ります。
版の重なりによって生みだされるマチエールや色の重なりなど、様々な見方を楽しみながら、版画の奥深い世界を味わっていただければ幸いです。 新収蔵品に天野純治(1949〜)作品、橋本興家(1899〜1993)作品も加わり、さらにパワーアップした米子市美術館の版画コレクションをお楽しみください。