浮世絵版画(錦絵)の「揃物(そろいもの)」とは、ひとつのテーマのもと、複数の図で構成されたシリーズのことをいいます。歌川広重の東海道五十三次や、名所江戸百景といったよく知られるシリーズも「揃物」です。人気のテーマは趣向を変えてさまざまなタイプがつくられ、広重の東海道シリーズなどは20種類以上描かれることになりました。
数えきれないほどの名作揃物を残した広重。この企画展では、街道絵、江戸名所、諸国名所、富士山、美人画、物語、百人一首などバラエティに富んだ揃物の数々をご紹介します。