本展は明治神宮に奉納された刀剣の中で特に優れた作品を一堂に公開する展示です。
 わが国では、古代より刀剣を捧げることで祈りや感謝の意を神に捧げる神事が行われており、それは第11代垂仁天皇の御代に始まることが『日本書紀』に記されています。
 明治神宮への刀剣奉納は特に昭和33年(1958)の御社殿復興の折に盛んに行われ、以後も様々な刀工による祈りの形として現代まで続いてきました。
 近いところでは、令和4年(2022)に明治天皇百十年祭を記念し宝物殿にて奉納鍛錬が斎行され、この際に鍛錬された刀剣が奉納されています。
 創建から現代に至る迄、明治神宮へ奉納された刀剣を通し、形となった御祭神への感謝と祈りを感じていただければ幸いです。