KOSUGI+ANDO (小杉美穂子・安藤泰彦)による展覧会を開催いたします。

●作家コメント
この作品は、2024年制作「捜神譚その壱・神岡の章」に引き続き、日本の地層に眠る神(カミ)を探る試みです。現代から近世、中世さらには「神」と名が付けられる以前から、人智を超えた力を怖れあるいは祝福する人々の手によって無数の神々が生みだされてきました。時代を超えてさまざまな神々の層が折り重なり、おもてに表れた神の背後には、隠され消された神々がいます。作品の中心となるのは、時代を超えたある架空の祭祀場、神を招き喜ばせる「神楽(かみあそび)」の場です。「かみあそび」を 擬(もど)きたいと思います。

とあるビルの一室で、機械仕掛けのものたちが踊っている。彼らは真似る、人を神をあめつちを。山奥の小さな村で、祠の蔭で、後ろ戸の奥で、はるか古の時代からそれは繰り返されてきた。彼らは擬き続ける、笑いながら、戯れながら。