江戸時代の安城市域にはおよそ39の村がありました。城下町や宿場町、港町、門前町など都市的な場所はなく、いわゆる農村地帯とされます。
市域には村を治める大名や旗本・幕府・寺社の領地が混在し、また複数の領主に支配された相給村落なども数多くありました。そのなかで村の構成員である村人(百姓(ひゃくしょう))たちは、自治をもって村を運営し、村役人は領主の通達や年貢納入などを取り仕切りました。
一見整った体制の中で村人は暮らしているようにみえますが、領主からの様々な命令や、水害などの自然災害、村内では事件・事故、隣村との間には村境や水争いなど、常に様々な困難が起きていました。
このような困難に対して、村の入口に建てられた常夜灯に「村中安全」との願いが刻まれています。
今回の展示では、村や村人のこれら多様な暮らしぶりの中から、古文書や絵図などを通して、ほんの一部ですが紹介していきます。