18 世紀に東洋の白い磁器への憧れからヨーロッパで初めて硬質磁器が作られて以後、ヨーロッパ各地に窯が開かれました。そこで作られた製品は、19 世紀から20 世紀へと時代が下るにつれ、王侯貴族からブルジョワ層、そして大衆にまで広がり、人々の生活を豊かに彩っていきます。このようななか、陶磁器のデザインはロココ、ジャポニズム、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど次々に移ろい変わりゆく時代の流行を映し出してきました。
岐阜県現代陶芸美術館では、このようなモダンデザインの系譜に繋がる産業陶磁器を、開館当初から収集してきました。本展では、当館が収蔵している作品のうち、19 世紀半ばから20 世紀半ばまでの約100 年に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなど、ティーウェアやコーヒーウェアを中心に、室内装飾品を加えた陶磁器の名品をご紹介します。