KOTARO NUKAGA(天王洲)では、2026年1月17日(土)から3月7日(土)まで、森本啓太による個展「what we told ourselves」を開催します。

バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズムに見られる視覚言語を参照して制作を続ける森本は、街灯やネオンサイン、自動販売機といった人工光を強い明暗法で描き出し、光と影の対比を通して現代都市のありふれた風景に潜む一瞬の物語を静かに浮かび上がらせます。描かれる人物との距離を縮めることにより親密な空気感を描き出したKOTARO NUKAGAでの前回の個展、「A Little Closer」から2年半の時を経て、森本の視線は再び街角へと向けられ、名もなき場所を現代社会の複雑さが交錯する舞台へと変容させます。