「Gallery & Restaurant 舞台裏」では、冨安由真個展「This Is Not A Dream」を開催いたします。

冨安はこれまで、目には見えないものの存在や科学によっては説明できない現象に着目し、鑑賞者の心にざわめきをもたらすような作品を展開してきました。本展では、夢と現実の狭間を行き来するような体験型インスタレーション作品を発表します。展示室には、まるで誰かの家にいるようなとある食卓が広がっています。本来、食卓は家族に安らぎを与える象徴的な場所のようにも思えますが、冨安はこの空間にひと匙の違和感をもたらし、鑑賞者にどこか奇妙で非現実的な居心地の悪さを経験させるのです。

冨安によれば、今回のインスタレーションは「夢」をキーワードとした長編物語の序章として位置付けられるような作品です。自分が夢を見ていることは分かっているのに目が醒めてもまだ夢の中にいる、夢と現実が入り混じり区別がつかなくなる不穏な混沌が、これから紡がれる物語の中に潜んでいます。

会期中には、実際にこの食卓で食事をしながら鑑賞する参加型パフォーマンスの上演も併せて行われる予定です。これから紡がれていく物語に思いを馳せながら、冨安が作り出す不思議な世界をぜひ体験してみてください。