草森冬弥は、画像生成AIを用いながら、
言葉とイメージの関係性を起点に制作を行うマルチメディア・アーティストです。
筆や手の動きではなく、言葉を通してAIと向き合い、
人間と機械のあいだに生まれる理解やズレを探る表現を続けています。
本展では、「紙のバビロン、記憶のバベル」 というタイトルのもと、
複製され、重なり合い、更新され続ける記憶やイメージのあり方を背景に、
デジタル環境以後の感覚や視覚体験を静かに見つめ直します。

展示空間に並ぶのは、AIによって生成された女性像を中心としたイメージ群です。
それらは一見すると整った美しさをまといながらも、
言葉によるチューニングやスタイルの操作を通じて、
どこか不安定で、流動的な存在として立ち上がっています。
草森は、AIを単なる道具として用いるのではなく、
人間の意図や感情がどのように伝達され、
あるいは変質していくのかを観察する立場に立っています。
本展は、そうした制作姿勢のもとで構成された、
技術と人間の関係が変わりつつある現在を記録する試みといえるでしょう。

作家プロフィール
草森冬弥 / Fuyubi Kusamori
マルチメディア・アーティスト。
1976年生まれ。千葉県在住。明治学院大学 文学部 芸術学科卒業。
画像生成AIを用い、言葉とイメージの関係性を軸に作品を制作している。
AIの知恵と人間の感覚のあいだにある接点を探りながら、
ファッションやスタイルの要素を取り入れた女性像を中心に発表を続けている。

【SNS】
Instagram:https://www.instagram.com/iammyowncliche/