中国・ベトナム・朝鮮・日本といったアジアのやきものを展示します。釉薬などの技術革新が進展した中国では、白磁、青磁、三彩、釉裏紅、五彩といったやきものが次々と生み出され、周辺諸国に影響を与えました。ベトナムのやきものは、南方らしい柔らかな表現などに特徴があります。朝鮮半島のやきものは、異なる色の土を埋め込む象嵌技法が多く用いられている点や五彩が発展しなかった点などに独自の好みが見られます。日本のやきものは、中国や朝鮮半島の技術の刺激を受けながらも、中世には素朴な焼締陶、桃山時代には大胆で伸びやかな茶陶が隆盛するなど、多様に展開しました。また、中国・ベトナム・朝鮮などのやきものを、独自の美意識をもって取り入れ、茶の湯の器として用いました。
アジアのやきものの類似点や相違点に目を向け、各地のやきものの影響関係や、それぞれの特徴・美意識を詳らかにします。