1925年、パリでは現代装飾美術・産業美術国際博覧会が開催されました。この博覧会は、通称「アール・デコ博覧会」と呼ばれ、装飾様式の一つである「アール・デコ」の名称の由来となりました。当時、ジュエリー作家からガラス工芸家に転身したルネ・ラリックは、香水瓶を中心にガラス作品のデザインを多く手掛けました。また、飛驒高山美術館のロビーで今も動き続けている「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケイドの噴水」は、世界最大のルネ・ラリックの作品。制作当時、パリ・シャンゼリゼのショッピングアーケードに設置されていた噴水であり、当時の華やかなパリの姿を伝える貴重な存在です。2025年は、アール・デコの生誕から 100 年の節目の年であり、また翌年には、「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケイドの噴水」が制作されてから 100 年を迎えることを記念し、飛驒高山美術館では「アール・デコ100 周年」展を開催中です。ラリック作品一色になった展示室3「ルネ・ラリック~輝きと香り」では、アール・デコ期らしい直線的・幾何学的な装飾の香水瓶の数々を2026年7月26日(日)まで展示いたします。会期中には、ラリックがデザインした香水瓶の中から、実際に中身が残っている作品の香りを体験できる特別なイベントも。100年前の優雅な香りを楽しめる貴重な機会です。