水滴、人影、看板、ひっくり返った下駄、ボール、遠くの窓明かり…。小さく細やかな細部の表現で、作品世界が大きく花開く海野光弘の木版画作品を展示します。
小さな人物が描かれることで景色に温かさが生まれ、水滴一粒を3色で表現することで日差しや気温まで感じさせる作品など、観る者を感嘆させ、そして和やかな気持ちにさせる海野版画。小さな物々の丁寧で繊細な描写が、素朴で大らかさを感じさせる人々の営みを確かなものにしています。
本展示では、小さな表現が生み出す、大きく広がる日本の原風景をご覧いただきます。海野光弘が描き続けた、詩情あふれる木版画の数々をどうぞご覧ください。