横田七郎(1906-2000)は、小田原を拠点として活躍した彫刻家であり版画家です。本展では、おもに2018(平成30)年に本市に寄贈された530点あまりの作品と資料の中から約140点を選び、作品のテーマで括って2か所の会場にてご紹介します。
横田は彫刻家・佐藤朝山(玄々)に師事し、1929(昭和4)年、身近な食べ物や生き物をモチーフとした素朴ながら観察力の光る木彫作品が日本美術院展覧会(院展)で初入選して、彫刻家としての道を歩み始めます。戦後は制作のかたわら小田原市内の中学校・高校で教鞭をとり、1958(昭和33)年、市主催の成人学校で版画の指導を依頼されたことを契機に木版画も手掛けるようになりました。1966(昭和41)年頃から漢字の祖ともいえる中国の古代文字「金文(きんぶん)」をもとにした作品制作に着手し、60代ではインドを三度訪れて、遺跡や人々の暮らしに想を得た多くの作品を生み出します。70代ではさらに南米やアフリカを旅して作品化。80代では、ラグビーや相撲、バレエなどを題材とした躍動感あふれる作品も展開しました。市内には《二宮尊徳回村の像》(小田原市尊徳記念館)をはじめ、数多くの野外彫刻も残されています。
93歳で没するまで終生探求心を絶やさず、多様なモチーフに挑戦し続けた横田。2026(令和8)年に生誕120年を迎えるのを記念して、その歩みを振り返ります。

(1)小田原三の丸ホール 展示室
2025年12月18日(木)~24日(水) ※会期中無休
午前10時00分~午後5時00分
約40点を展示

(2)松永記念館
2026年1月10日(土)~3月8日(日) ※会期中無休
午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
約100点を展示