この度、NEORT++は村本剛毅との共同企画による資料展示「Beautiful Medium」を開催いたします。


美しいメディア、ということがありえるだろうか?
(書籍「Beautiful Medium」より)

メディウム・アート(Medium-Art)とは、村本が提起する、メディウム——すなわち何かを媒介する主体——そのものを、美的認識の対象として制作する芸術を指す。本資料展示では、「美しい」という形容詞を、その対象となることを逃れてきた「媒体」へと批判的に衝突させることで「媒体そのものへの感性」を掘り起こしながら、メディウム・アートの系譜と可能性を多角的に検証する。

会場では、村本を中心とするリサーチグループによって準備された多様なメディアを美的/感性的な対象として観察する資料展示を核に、「美しいメディア」というフレーズに関するビデオ・インタビュー・ピース、ひとつのメディアである「糸電話」の実物と小林さらんによる糸電話を使用する人々の映像記録、リサーチグループが企画するメディアのキュレーションによる「媒体芸術祭」の架空のポスター、さらにメディウム・アートの理論的考察を複数収録した書籍などが展開される。

また展示期間には、「媒体芸術祭」の企画に向けたトークセッションを実施する。ここでは、同じく「メディウム」を掲げ、「メディア」をテーマとした人文学研究の集約を目指す新進の学術雑誌『メディウム』の創刊者の一人であるメディア研究者、梅田拓也を招いて、企画に対し問題提起をしていただく。それを受けて、村本、キュレーター/批評家の畠中実、メディア・コミュニケーション研究者の藤田結子と共に、企画会議を行う。

なお本展は、昨年にNEORT++とparcel の共同展として開催された村本剛毅個展「Univocity of Mediation: Beautiful Medium」の関連書籍「Beautiful Medium」の刊行を記念した展示である。

企画: NEORT, 村本剛毅
リサーチ: 多田かおり, 山之辺ハサクィ, NIINOMI, 小林さらん, 福林開, 庄野祐輔, 柏山結哉
スペシャル・サンクス: 小林さらん (作品提供)
リサーチ協力: 藤田結子, 沢山遼, 清水知子, 畠中実
協力: parcel, 文化庁メディア芸術クリエーター育成支援, 東京大学 稲見・門内研究室

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トークイベント
” Voices of Mediation | 媒体芸術祭にむけて"


「媒体芸術祭」の企画に向けたトークセッションを開催します。
本トークでは、キュレーター/批評家の畠中実氏、メディア研究者の藤田結子氏、そして村本と同じく「メディウム」を掲げ、「メディア」をテーマとする人文学研究の集約を目指す新進の学術雑誌『メディウム』の創刊者の一人である梅田拓也氏をお招きし、「媒体芸術祭」の企画をめぐる議論を展開します。
媒体芸術祭という言わば「メディアのメディア」が生成されるプロセスそのものを公開することを通じて、「メディウム」という概念それ自体を芸術の内外で練り直すことを目指します。

登壇者:梅田拓也, 畠中実, 藤田結子, 村本剛毅
司会:NIINOMI
時間:17:00 - 18:00(第一部)、18:15 - 19:30(第二部)
場所:NEORT++(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F)
参加登録:https://luma.com/k32viqqo
Youtube配信:https://www.youtube.com/live/qNMD6jNIWJo

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書籍『Beautiful Medium』

村本剛毅の個展「Univocity of Mediation: Beautiful Medium」に関連して刊行された書籍。
展示記録に加え、四方幸子氏、畠中実氏、久保田晃弘氏、加治屋健司氏とのトークを収めたアーカイブ、原島大輔氏、水野勝仁氏、多田かおり氏による論考、これまでの作品をまとめたヴィジュアル集、そして作家が提唱する「メディウム・アート」の理論的考察を収録した一冊。
https://shop.neort.io/items/135796424