この度、iwao galleryにて《AWAI》オオタキヨオ展を開催いたします。本展のタイトル〝あわい(間)〟とは、内と外、光と影というはっきりとした境界線ではなく、ゆらぎのある領域のことである。
オオタの作品は非常に緻密に計算され、人為的に構築された幾何学的かつ人工的な造形である。一方で、作品に近づいたり角度を変えることで、光の捉え方によりモアレや錯視、反射といった視覚現象が立ち上がり、自然なものとして知覚される感覚を味わうことができる。
オオタは「建築は、明確な形よりも、光や影の差し込み方、面と面の距離、素材の重なりがつくり出す境界に生まれる変化によって立ち上がる」と語る。
本展では、空間との調和を試行錯誤し(制作期間、オオタが幾度となる検証をも楽しんでる姿を垣間見れた)、サイトスペシフィック・アートとしての側面が色濃く表れている。アトリエからギャラリー空間へと移動された作品は、光線の傾きや空気のゆらぎに呼応し、鑑賞者の身体の動きによって固定された輪郭から解き放たれ、新たな関係へと変化していく。〝あわい(間)〟に身を置き、空間を感覚から受け取ってほしい。是非、この機会にご高覧ください。
※サイトスペシフィック・アート(site-specific art)=特定の場所に存在するために制作された美術作品および経過のことをさす。