2026年03月02日掲載
LOCAL NETWORK — Community beyond the place
NEORT++
- 会期
- 2026年03月04日~2026年03月08日
カルーセル
概要
日本の多くの地方が、静かな臨界点を迎えている。
人口の減少、高齢化、そして地域固有の営みの喪失——こうした変化の中で、地域共同体はその輪郭を保つことが難しくなりつつある。しかしこの課題への態度として、共同体の「消滅」を嘆くのではなく、共同体という概念そのものの問い直しをしたい。「場所に住むこと」だけが、そこへの帰属を定義するのか。
新潟県の山古志は、2004年の中越地震によって全村避難を強いられた。かつて約2,200人が暮らしたこの地区の現在の居住人口は700人を下回る。長野県天龍峡は、観光ブームの恩恵を受けつつも、その波に翻弄され持続可能な観光地のあり方を模索している。宮崎県椎葉村は、九州山地の深奥に位置する日本有数の秘境として知られ、長年受け継がれてきた椎葉神楽は、担い手の減少という現実に直面している。
これら三つの地域に共通するのは、場所としての「希薄化」という危機ではなく、むしろ場所が持つ固有の深度——歴史、記憶、儀礼、風土——の豊かさである。危機は、その豊かさを次世代へと接続する回路の断絶にある。
「デジタル村民」という概念は、この断絶に対するひとつの応答として生まれた。それは移住でも観光でもなく、意志と関心によってその地域との関係を結ぶという、帰属の新しい形式である。居住という身体的条件を外すことで、コミュニティへの参加はより多くの人に開かれる。同時に、NFTはその関係の器となる。所有の記録としてではなく、関与の意志を収める場として。
椎葉神楽NFTは、この文脈において単なるデジタルアーカイブではない。それは、神楽という場所に根ざした無形の文化を、物理的距離を超えた関係性の網の目に乗せる試みであり、山古志・天龍峡のデジタル村民プロジェクトと本質的に同じ問いを共有している。すなわち——「共同体は、場所を超えてどこまで存在しうるか」。
本展「LOCAL NETWORK」は、この問いをめぐる実践の記録であり、同時に進行中の問いそのものである。場所から離れることで、逆説的に場所へと深く接続するこれらのプロジェクトは、地方の危機に対する応急処置ではなく、これからの共同体の設計原理の一部を提示している。
企画:Crypto Village
アーティスト:堀 宏行
協力:Nishikigoi NFT, ねやねや天龍峡デジタル住民部, Shiiba Kagura NFT, Okazz, yxkotkx, raf
開催期間
2026/3/4 _ 2026/3/8
アクセス
東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F JR馬喰町駅
C4出口を出てすぐ地図を見る
開館日
水 - 日, 14:00 - 19:00
月, 火, 祝日は終日休館
- 展覧会名
- LOCAL NETWORK — Community beyond the place
- 分類
- 企画展
- 会場
- NEORT++
- 会期
- 2026年03月04日~2026年03月08日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 14:00 - 19:00
- 休館日
- 月, 火, 祝日は終日休館
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F
- アクセス
- JR馬喰町駅 C4出口 徒歩3分
- 公式サイト
- https://two.neort.io/exhibitions/local_network
- 公式SNS
- お問合せ先
- info@neort.io


