本展覧会は、美濃焼ミュージアム内にある、5つの展示室をぐるりと囲い、青竹が生い茂る中庭(建築用語で“光庭”(読み:ひかりにわ、こうてい)、意味:建築内の空間に光、風を取り入れるために作られる庭)を使い、屋外で作品展示を行う展覧会です。
この中庭を使った屋外展示は2015年以来、11年ぶりとなります。今回は美濃にゆかりがあり、現在活躍が目覚ましい故金あかり(かるがねあかり:陶芸、多治見市在住)と度會保浩(わたらいやすひろ:ガラス、瑞浪市在住)の2名の作家が作品を展開します。
故金あかり(1995年 岐阜県岐阜市出身)は武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所で焼き物を学びます。卒業後、多治見市内で色化粧土を使った温かみのある食器作りと並行して、カラフルでエネルギー溢れる大型の「壺」作品を制作し、ダイナミックな空間展示を行っています。
度會保浩(1981年 岐阜県中津川市出身)は大阪芸術大学大学院で学び、「壺」の形を用いたステンドグラス作品を制作し、インスタレーション作品として発表しています。作品に使われているガラスとフレームに光が差すことで、作品周辺の床や壁をも鮮やかに彩る作品が特徴です。現在は瑞浪市を拠点に制作活動を行っています。
 どちらも器という共通のかたちでありながら、陶とガラスそれぞれの素材の魅力を引き出す2名の現代作家によって、普段は展示に用いられることのない中庭が新たな展示空間として開かれます。
春の光が差し込む光庭で繰り広げられる2人の作品世界をぜひご覧ください。