トーベン・クールマン(1982–)は、ドイツの絵本作家、イラストレーターです。在学していたハンブルク応用科学大学の卒業制作として生まれた『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』は、35もの言語に翻訳され、世界中の読者の心をつかみました。
 『リンドバーグ』『エジソン』『アームストロング』『アインシュタイン』、そして最新作『アメリア』へと続く「ネズミの冒険」シリーズは、小さなネズミが夢を信じ、発明と工夫を重ねながら、空を飛び、海を越え、宇宙へと旅立つ壮大な物語です。
 映画のワンシーンのような構図、光と影を巧みに使った精緻な描写、そしてページをめくるたびに広がる冒険の世界。クールマンの絵本は、物語としての面白さと同時に、「考えること」「挑戦すること」、そして「自分の力を信じること」の大切さを伝えてくれます。
 本展では「ネズミの冒険」シリーズ全作品の原画を一挙公開。また構想ノートや『DIE GRAUE STADT(英題:The Gray City)』(未邦訳)など約200点の原画・資料を展示します。クールマンの創作の裏側に触れるまたとない機会です。緻密で重厚な絵本原画の世界を、ぜひ会場でご堪能ください。