コレクション展は、常設展示とは別に収蔵品を用いた特別展示を行い、さまざまなテーマを通して収蔵品の魅力を多角的に紹介するものです。本展では「写真で観る織田廣喜」をテーマに、写真と絵画という異なる表現を通して、織田廣喜という一人の作家の姿と内面を同時に見つめ直すことを試みます。
 林忠彦、山口利明という二人の写真家が捉えた織田廣喜やその家族の姿は、画家の日常や人となりを静かに伝えています。壮年期から老年期にかけての織田の姿を写したこれらの写真は、制作の場に立つ画家の存在も含め、絵画とは異なるかたちで織田の歩みを伝える「生きた記録」と言えるでしょう。本展では、こうした写真作品に改めて光を当て、同時期に制作された絵画作品とあわせて展示。「写真」が記録する姿と向き合いながら織田廣喜の「絵」を鑑賞することで、来館者それぞれがその新たな側面や表現の奥行きを感じ取っていただければ幸いです。

【出品作品】
●林忠彦の写真作品 23点
●山口利明の写真作品 23点
●織田廣喜の絵画作品 15点     
合計:61点
※その他、関連資料として織田が個人的に撮影した取材風景や家族の写真を展示。