古来、様々な分野で名著はうまれ、継承されてきました。弟子らが書きとめた師の発話は、やがて手書き写本にかわっていきます。知の伝達行為は、中世後期に突如西洋で誕生した印刷技術によって激変します。時空をこえ、各時代に強烈なインバクトをのこした名著は、印刷産業による大量生産を前提にうみだされたものでした。
名著を通じ、印刷産業が文化・社会の発展を力強く支え、人間とは何かという問いかけを発信し続けてきたことを、ヴァチカン教皇庁図書館所蔵の中世写本、初期刊本8点を中心とした66点の展示品とともに紹介します。