展覧会について
早川陽子は、 ガラスに素描(デッサン)を行い、 透過する光によって生まれる影を作品として提示してきた作家です。
ガラスに描かれた像は白く淡く、 ほとんど目に留まりません。
鑑賞者の目に入るのは、 壁に映し出された影のほうです。
その像が実体ではなく影であると気づくまでに、 わずかな時間が生まれます。
実体と虚構、 見えるものと見えにくいもの。
そのあわいに立ち現れる気配を、 作品は静かに示します。
本展のタイトル 「まれびと」 は、 不意に訪れる存在をめぐる概念に由来します。
蝶や鳥、 天使といったモチーフは、 光の差す場所にふと現れる来訪者として描かれています。
それらは同時に、 展覧会を訪れる人の姿とも重なります。
一見して目に留まりづらい作品のなかに内包された光は、 作家にとっての歓待の印です。
「まれびと」 として訪れる存在と、 それを迎える光。
その交差する場として、 Gallery NOOOG に本展をひらきます。

作家プロフィール

早川陽子(はやかわ・ようこ)
埼玉県出身
多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
多摩美術大学大学院美術研究科修了
現在、 京都芸術大学通信教育課程非常勤講師
1990年代より継続的に個展を開催し、
ガラスを支持体とした素描と、 光によって生まれる影の関係性を軸に制作を続ける。

【個展歴】

「迷蝶」 ギャラリーカメリア

「ひかりのとまり木」 ギャラリーカメリア

「庭の休日」 ギャラリー澄光

「泉を探して」 ギャラリー澄光

「小鳥の低空飛行」 art & river bank

「そういう世界」 ギャラリー覚 ほか。

【グループ展歴】

「もうひとつの庭」 ギャラリーカメリア / s p a c e 8 5 1 0

「シェレーの雲雀」 MONKEY GALLERY / ギャラリーカメリア などに参加。
また、 個人住宅や医療施設への作品設置、 ワークショップの実施など、

空間と関わる表現や活動も行っている。