2026年04月09日掲載
Passing
NEORT++
- 会期
- 2026年04月17日~2026年04月26日
カルーセル
ステートメント
本展では、古澤龍による新作《Passing》を展示する。列車の車窓から撮影された映像に独自のデジタル処理を施し、「通過」という時間経験そのものを変容させる作品である。列車の窓から風景を眺めるとき、私たちは流れる風景から、自然と奥行きを知覚する。近くの電柱や建物は速く流れ、遠くの山並みはほとんど動かない。この速度の勾配が、奥行きを知覚させている。しかしこの仕組みは、観察者と対象が同じ三次元空間を共有し、時間が一方向に流れるという前提のもとで成立している。この前提条件が崩れたとき、観察点と対象の関係、距離、速度、時間の知覚はどこへ流れつくのだろうか?
本作でのデジタル処理は、映像を写真の連続体として厚みを持たせることから始まる。各フレームを時間軸に沿って奥行き方向へ積層し、仮想的な三次元ボリュームを生成する。通常の再生はこのボリュームから断面を直線的に取得するプロセスだが、本作ではその断面角度を自由に回転させる。一枚のフレーム内で成立していた時間の同時性が崩れ、消失点へと収束する遠近法的空間は、水平線を媒介に、消失点のない平行投影へと漸次変容する。空間と時間の秩序が、静かに解体される。
作品制作協力:ソニー株式会社
助成: 公益財団法人 花王芸術・科学財団、映像作家100人 CREATOR GRANT、一般社団法人 MAM
共催: NEORT株式会社
主催: 古澤龍展覧会実行委員会
古澤龍 | Ryu Furusawa
https://ryufurusawa.com/
東京・千葉を拠点とするアーティスト。メディウムや鑑賞環境そのものの条件を操作することで、主観と客観の境界が揺らぐ曖昧な状態を画面に生成することを試みている。近年は、動画記録とデジタル座標変換を組み合わせ、映像に刻まれた時間・空間の書き換えを探究している。視覚メディアの制度や慣習によって前提化されてきた時間・空間の認識に対して、映像の時間経験を模倣する特性と、その構造への介入を通して、オルタナティブな捉え方を実践的に探り続けている。
受賞歴に、Prix Ars Electronica 2024 Honorary Mention、第25回 文化庁メディア芸術祭アート部門 審査員推薦作品。近年の展示に、「mission ∞ infinity | space + quantum + art」(東京都現代美術館、2026)、「Rear Window & Real Wonder」(HOW Art Museum、上海、2025)、「ICC Annual 2024」(NTT InterCommunication Center、東京、2024)など。また、アーティストコレクティブ「ヨフ」としても活動している。
- 展覧会名
- Passing
- 分類
- 企画展
- 会場
- NEORT++
- 会期
- 2026年04月17日~2026年04月26日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 14:00 - 19:00 *4/17 は18:00 - 21:00にオープニングレセプションを開催
- 休館日
- 月, 火, 祝日は終日休館
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F
- アクセス
- JR馬喰町駅 C4出口 徒歩3分
- 公式サイト
- https://two.neort.io/exhibitions/passing2026
- 公式SNS
- お問合せ先
- info@neort.io


