嘉麻市立織田廣喜美術館
- 更新日
- 2025年04月01日
1996年(平成8年)に開館した嘉麻市立織田 廣喜美術館は、日本芸術院会員、二科会名誉理事長を務めた嘉麻市出身の洋画家、織田廣喜の作品を常設展示する美術館です。 織田廣喜美術館の展示室は、個性ある4つの常設展示室と1つの企画展示室から構成されています。また館内には各種講座や美術愛好家の活動の場としての「市民アトリエ」や、くつろぎの空間「サロン」を配しています。授乳室にはおむつ交換台を、トイレにはベビーベッドを設置しておりますので、小さなお子さまとも一緒に安心してご利用いただけます。織田に関する書籍や美術書等を自由にご覧になれる「資料閲覧室」からは、隣接する公園を一望することができます。 ※最新の情報は当館HP、SNSにて随時お知らせしておりますので、ご来館の際にご確認ください。
820-0502 福岡県嘉麻市上臼井767
開始日:2025年03月15日
終了日:2025年04月13日
9:30~17:30(入館受付は17:00迄)
静かな森の中の美術館に、たくさんのいきものが大集合!
本展では、使われなくなった廃材を生まれ変わらせるアーティスト・富田菜摘さんのユニークな動物・人物シリーズの作品を展示いたします。子どもから大人まで目が釘付けになること間違いなしの、個性豊かないきものたちが皆さまをお迎えします。
富田さんの動物作品は、自転車の部品やキッチン用具といった、普段私たちが何気なく使っている金属製品がいくつも組み合わさったミクストメディア作品です。カメやサル、トカゲや恐竜などの作品には1匹ずつ名前が付けられており、迫力満点でありつつもどこか親しみやすい魅力たっぷり。
また、古新聞や雑誌を用いた人物作品では、移りゆく時代に生きる人々が巧みに捉えられています。作品のテーマに基づいた新聞記事の見出しや写真の切り抜きをコラージュすることで、その人の思考や個性、価値観を表現し、社会風刺的なユーモアを感じられます。
富田さんは、役目を終えた生活用品たちと向き合う中で、経年によって付いた錆や傷に美しさを見出し、モノが過ごした歴史も作品へと昇華しています。人の手を渡り歩いて富田さんのもとに辿り着いた廃材たちは、新品の材料だけでは出せないどこか不思議なぬくもりを私たちに感じさせてくれることでしょう。富田さんの手で新たな命を吹き込まれた、様々ないきものが織りなす賑やかな世界をお楽しみください。