岡山県立美術館が、常設展示や美術館についての理解を深めるためのツールとしてワークショップを導入する新規事業の名前が『こんにちは美術館』。
そのためのゲストとして、島根県立美術館の開館ワークショップも担当した小石原剛氏を迎え、彼と共同で企画、実施にあたる。その第1弾は「常設展観察日記」(すでに定員締切済)。毎月展示替される常設展示すべてを観察しながら日記をつけ、その日記を美術館に預けておくと学芸員との交換日記に早代わりという内容。参加者は初回に自分だけの個性的な日記帖をつくり、あとは展示替毎に美術館から送られてくるインフォメーションはがきに従って適宜来館して日記をつけ続けるが、いつしか細やかな観察へと導かれることとなる。さらには引き続いて、これまでも来館してくれた方がよりよく美術館を楽しんだり、これまではとかく敷居が高かった美術館を来訪するための様々なプログラムを検討中。詳細は同館HP参照。
岡山県内の小学生・中学生に対して、次の二点を柱に実施。
1・日頃見ることのできない美術館の裏側を巡りながら美術館の保存設備としての機能を実感してもらう。
2・常設展示作品について受入スタッフとの対話形式で作品鑑賞を行なうことにより、作品に自らアプローチする方法を実感してもらう。
特徴としては、美術館ボランティア、岡山大教育学部、中学校教員の3者が合同で受入スタッフとなり、内容としては知識提供を極力おさえ、参加者が作品からの観察→発見、判断→観察を繰り返し、自ら主体的に作品と向き合うよう誘う点にある。
対象
小学生 岡山県内の小学生とその保護者を含む5名までのグループ
中学生 岡山県内の中学生を含む5名までのグループ
実施内容
1.美術館探検 美術館施設見学
2.常設展作品鑑賞 各組にスタッフが同道し、対話型の作品鑑賞を行なう。
参加費
小学生・中学生は無料
ただし、保護者が参加の場合、常設展チケット(一般300円)が必要
日時・対象・定員
以下の日程により、各日とも午前10時、午後2時の各1回募集。1回の所要時間 約2時間
8月3日(火) 小学生親子 5グループ×午前・午後の各1回
8月4日(水) 小学生親子 5グループ×午前・午後の各1回
8月5日(木) 中学生 5グループ×午前・午後の各1回
8月6日(金) 中学生 5グループ×午前・午後の各1回
応募方法
往復はがきに、参加希望日時、代表者の氏名、住所、電話番号、参加希望者全員の氏名、年齢を明記の上、下記係宛にご応募ください。折り返し美術館よりご案内いたします。なお、申込者多数の場合は抽選となります。締切 7月21日(水)必着
申し込み先
〒700-0814 岡山市天神町8-48
岡山県立美術館「夏休み鑑賞ツアー」係
お問い合わせは、Tel. 086-225-4800まで。