Art Information
Archive
logo
中国エリア 柳沢秀行
event
焼肉

大木裕之 アキヤマケイコ たかとりまさかず
すろおが463
700-0822 岡山市表町1-6-46086-231-8102


焼肉
「FOR SALE 」「夢芝居-オオハルマボロシノショウ」から立て続けに行なわれる大木裕之を核にしたイベント?。
今回は大木、岡山大学教育学部二年生のたかとり、現役女子高生のアキヤマケイコ(学校が終わると制服のまま会場にいる)の3人を核とした展覧会?。ただ、あれやかれやいろんな人が関わっていて、誰がたかとりでアキヤマなのかわからぬほど、送り手と受け手がごっちゃまぜになっている。
前回の「散乱するゴミと臭い」「裸体」が近隣の物議を醸し、大木の受入から、さらにはギャラリーの存続にまで関わる問題になっているとかいないとか。それゆえ、今回のイベントは、始まってからもエンジン全開とまではいかないよう。そんな状況を会場で毎日だされる「デイリーヤキニクプレス」が的確に伝えているが、そんなツールも巧みに機能し、ギャラリースペースは日増しに濃密な気配を増し、面白がった若者はどんどん集まってくる。
どうエンジン全開になっていないかというと、基本的なコンセプトを担う「焼肉」が実施できないこと。
焼肉
会場には、生肉やベーコン、電話ボックスに貼られるピンクビラが飾られたり、裸体の大木が寝転んで「生肉○○円」の表示がされたりしている(買おうと思ったら、けして出せない額ではない。買われちゃったらどうするんだろうから始まって、生肉とされているが所有はどこまでなされるのかとか、それは法律上成立するのかとか、でも法律をたてにとって人身売買は出来ないからといって引渡しを拒否したら詐欺なのか……などなど考えてしまう)。
人間が肉を食べるという行為、食肉牛の飼育から堵殺という事実への自覚、さらには肉を買い消費するという行為から、買春行為への読み替えなど、「焼肉」を基点として様々な社会状況を自覚するためのイマジネーションを喚起しようとしているようだが、なにせ肝心の焼肉が始まらない(始められないのかな)。
何がブレーキの因子となっているのか。それを見極めることが、そのまま日本のアートの置かれた状況や、一般社会とのかかわり方、あるいはギャラリーの機能について思い致すことにつながるが、ともあれこの報告は始まったばかりの状況で書いているので、大木がそれをどうクリヤーしていくのか、エールをこめて見守りたい(ちょっと実際に応援もしちゃうけど)。
contents
exhibition
菅井汲と抽象の地平――感じる力

王舎城美術宝物館
739-0400 広島県佐伯郡大野町亀ヶ岡701
会期:開催中〜8月31日(火)
問い合わせ:0829-56-3221
入場無料


菅井汲と同時代の抽象的なスタイルの作家の版画を中心とした200点の展示。
contents
infomation
おとなとこどもの美術探訪 これはナンダ? 動物たちの姿

林原美術館
700-0823岡山市丸の内2-7-15
会期:1999年7月18日(日)〜9月5日(日)
入場料:一般300円
問い合わせ:086-223-1733


国宝重文を抱える格調高き美術館。ヒューマンスケール?の展示場で、所蔵作品を順次公開している(すべて展示しきる1サイクルはいったい何年かかるのだろうと思わせるほど、いつも異なる作品が展示されています)。
今回は明確に夏休みの親子を対象とした展示だが、きっと作品だけでうならせるような、名作がきっちりと並べられることでしょう。
contents
exhibition
おもしろ現代美術展

浜田市世界こども美術館
697-0016 島根県浜田市野原町859-1
会期:1999年7月3日(土)〜8月29日(日)
入場料:一般400円
問い合わせ:0855-23-8451


子供たちにもなじみぶかい「ミステリー」をキーワードに、美術館に忍び込んだ怪人が仕掛けた謎を、平面や彫刻、それにコンピュターを用いたインタラクティブな現代美術作品から解いていくという芝居立てで作品を鑑賞してゆく。
contents
exhibition
永遠の祈り 東山魁夷

岡山県立美術館
700-0814岡山市天神町8-48
会期:1999年7月21日(水)〜8月22日(日)
開館:9:00-17:00 土曜日は7時まで 月曜休館 ただし8/16は開館
入場料:一般1000円
問い合わせ:086-225-4800


東山魁夷
本年5月逝去した東山魁夷氏の、没後初の本格的な回顧展。
『唐招提寺障壁画 山雲』をはじめ、昭和20年代からの代表作60点を紹介。
この前に開催した『エジプト展』(TBS系列で全国巡回中)では週末の混雑の甚だしい時には駐車場に1時間、切符を買って展示場まで1時間なんてこともあったが、この東山展もいったい何人来るんだろう。
contents
Exhibition
村上隆展 Love&Dob

事画廊
700-0824 岡山内山下2-11-27福田第2ビル3F
会期:1999年6月28日(月)〜7月7日(水)
開廊:11:00〜18:00 会期中休みなし
問い合わせ:086-224-3273


日頃は現代美術の専門画廊でもなく、企画展もほとんど行なわない画廊だが、なぜか毎年村上隆の展覧会が実施される。
それにたいてい村上さんも来ているらしいし、噂ではトークショウをやったことがあるとかないとか(たしか芳名帖に太郎知恵蔵とあったこともあったな)。ともかく人知れず行なわれる村上展だが、いつも噂を聞きつけて中四国から現代美術ファンや村上ファンが集まってきている。
今回も、こじんまりした展示スペースに合わせて、岡山初お目見えの版画やアクリル画、それからフィギュア人形などが展示されていて、やはり若者が集っていた。
6月末に岡山にいると、大木さんのむちゃくちゃが見れて、村上さんの作品も見れるわけだが、うまく地元とリンクして、もっとみんなで盛りあがるにはもう一息。もっとも、短期間で、それも日頃から継続的に企画展をやっていないスペースでは、地元のミニコミ紙でも告知が出ずらいから、それもなかなかむずかしい。
contents
information
"THE MEETS"

最近地域毎にアートを主とした情報掲示板があなどれない。
最たるものは福岡のfukuoka contemporary art BBS <http://www61.tcup.com/6105/iaf.html>(川浪さん越境ごめん)だが、岡山でも「、地域の市民が自主的に参加・創造する文化的な事業や活動をサポートすることで、市民の「まちづくり」への取り組みを継続的に支援してゆくことを目的とする非営利組織です。」という"THE MEETS"の掲示板<http://www.urban.ne.jp/home/sasai/>に寄せられる情報で私もずいぶん楽をさせてもらっている。
気楽に見ては気楽に書きこむ掲示板によって、「やってるよー」「見てきたよー」「教えてー」の情報がてんこもり。わざわざ引用しては、その醍醐味をそこなうような情報がいっぱいなので、ぜひ一度のぞいてみてください。
contents
↑Return Page / Next Page↓
●●●●●岡山/倉敷スペシャル 街のアートスペース●●●●●●
Copyright (c) Dai Nippon Printing Co., Ltd. 1999