今日もつい、淀屋橋から本町まで、たった一駅200円も払って地下鉄に乗ってしまった。てな具合に、大阪、京都のアート・スポットめぐりに必ずやつきまとうのが、移動の問題。バスや地下鉄に乗るには勿体ない、けれども歩くと結構ひまのかかる、中途半端な距離。しかも大阪、京都とも、坂だらけの神戸に住む自転車族の私にすれば、超・超・超平らな町なのだ。こんなとき自転車さえあれば……! 世の中には折り畳み自転車という魅惑的な乗り物もあるにはあるが、十数キロの重さに十数万の値段では、ちとひるむ。 そこで最近私が目をつけているのは、アレ、アレです、今どきの若者に人気のアレ。しかし、電車の中で二つ折りのアレを抱えている姿や、仲間とだべりながら銀色に光るアレで軽く流している姿はよく見かけこそすれ、例えば御堂筋あたりの目抜き通りを、歩道の段差もかろやかにかわしつつ、アレで疾走している、という奴には、ついぞお目にかかったためしがない。 果たしてアレは使えるのか !? 「私はアレでがんがん画廊をまわってます」という方、是非是非ご一報ください。