Nov. 19, 1996 Dec. 24, 1996

Art Infomation Index - Dec. 3, 1996


【[ロンドン情報1]
 《ヴィヤ・セルマンズ展》】
 ……………………●毛利嘉孝

【[ロンドン情報2]
 《ピーター・ブレイク展》】
 ……………………●毛利嘉孝

【《ディスコード。サボタージュ・オブ・リアリティーズ》展
 (ドイツ)】
 ……………………●四方幸子


Art Information Back Number Index



《ヴィヤ・セルマンズ展》
会期:
1996年11月1日〜
12月22日
会場:
ICA, London
開場時間:
12:00〜19:30
(金のみ 〜21:00)
問い合わせ:
ICA
The Mall, SW1
Tel:0171-873-0061





MUSEO MORANDI
http://www.comune.
bologna.it/bologna1/
Cultura/Museicomun/
Morandi/MorandiInglese.html

ICA: Web Space | Events | Resources |
http://www.illumin.co.uk/
ica/home.html

The Institute of Contemporary Arts(ICA)
http://www.gold.net/ica/

The Institute of Contemporary Arts (ICA), London
http://www-mice.cs.
ucl.ac.uk/local/
artinstituitions/ICA.html

[ロンドン情報1]
《ヴィヤ・セルマンズ展》

●毛利嘉孝



1938年にラトヴィアで生まれアメリカを中心に活躍しているアーティスト、ヴィヤ・セルマンズのヨーロッパにおける初めての本格的回顧展。モランディに大きく影響されたという彼女の作品は、ぎりぎりまでリアリズムを追求し、まるで写真のように精密に日常的な静物やただ波の広がる海面を描くことで、逆説的に絵画の持っている虚構性を暴露しているように見える。好展覧会。

[もうり よしたか/
カルチュラル・スタディーズ]
mouri@dircon.co.uk

toBottom toTop


《ピーター・ブレイク展》
会期:
1996年9月25日〜
1997年1月5日
会場:
ナショナル・ギャラリー
開場時間:
月〜土/10:00〜18:00
(水のみ 〜20:00)
日/12:00 〜18:00
問い合わせ:
ナショナル・ギャラリー
The Trafalger Sq. WC2
Tel:0171-893-3321





National Gallery
Gallery Guide: Museum: National
http://www.gallery-guide.
com/gg/museum/national/
index.htm

The Internet Beatles Album
http://www.primenet.com/
~dhaber/bmain.html

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
http://members.aol.com/
jsweeney/pepper.htm

THE PETE TOWNSHEND WEB PAGE
http://www.cyberenet.net/
~kmoon/

Paintings of Vermeer
http://www.ccsf.caltech.edu/
~roy/vermeer/

Web Museum: Rembrandt
http://sunsite.unc.edu/
wm/paint/auth/
rembrandt/

[ロンドン情報2]
《ピーター・ブレイク展》

●毛利嘉孝



世界でも屈指のヨーロッパ絵画コレクションを誇るナショナル・ギャラリーの3人目のレジデンツ・アーティストとして、ギャラリー内にこの2年間スタジオを有していたピータ・ブレイクの展覧会。展覧会の副題には「さて、私たちも64才」とある。かつての、ビートルズ『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のレコード・ジャケットのデザインを手掛け、ザ・フーのピート・タウンジェントと交友を持ち、彼らのコスチュームに多大な影響を与え、イアン・デューリーに絵を教えた(!)イギリス・ポップ・アート界の重鎮であるピーター・ブレイクも年老いたという事実を如実に示している。今回の展覧会は、フェルメールレンブラントといった巨匠の作品をモチーフにしている。

[もうり よしたか/
カルチュラル・スタディーズ]
mouri@dircon.co.uk

toBottom toTop


《Discord. Sabotage of Realities》
会場:
Kunsthaus and Kunstverein in Hamburg
(Klosterwall 23 20095 Hamburg)
会期:
1996年 11月29日
〜1997年1月19日
問い合わせ:
Ute Vorkoeper/Inke Arns
Tel/Fax: +49-40-
4104937
e-mail: 106032.2574
@compuserve.com





Discord. Sabotage of Realities
http://www.icf.de/
discord/

ウテ・メタ・バウアー
"?"
http://www.louisiana.dk/
nowhere/ute/q.html

Heath Bunting
http://www.ntticc.or.jp/
preevent/ic95/
profile/heath-j.html

Stan Douglas
http://www.tractor.com/
douglas.html

中山ダイスケ
nmp Net Gallery
- スタジオ食堂

《ディスコード。 サボタージュ・オブ・リアリティーズ》展 (ドイツ)

●四方幸子



ハンブルクの「1996ヴィジュアル・アーツ週間」において、90年代の広範囲の芸術的傾向を紹介する 《ディスコード。サボタージュ・オブ・リアリティーズ》という展覧会が開催される。
  そもそも85年にハンブルクで開催された《ピース・ビエンナーレ》(フルクサスでも有名なアーティスト、ロベール・フィリウが発案、キュレーターのレネ・ブロックが実施)にコンセプトを発し、今回も「戦争よりもエキサイティングな平和の提示」というフィリウのコンセプトに基づく。冷戦後「平和」という概念を再考すること、ドイツにおいて必然ともいえるこの行為が、今回ドイツの若手キュレーターたちによって行なわれたのは特筆すべきだろう。オーガナイズは、アート/メディアアート・キュレーターのインケ・アルンズとウテ・フォルケーパー、アーティスト選定には他にウテ・メタ・バウアー、ヘルベル ト・ホスマン、ウォルフ・ヤーン、ボヤナ・ペジックが加わっている。
  展覧会は「control」「news services」「every-day life」「border politics」「state machineries」 「 science fiction and economy」 6つのテーマ・ゾーンによって構成。出展アーティストは、ヒース・バンティング(英)、ムンタダス(米)、リン・ハーシュマン(米)、ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ(独)、Irwin/NSK(スロベニア)、スタン・ダグラス(カナダ)などベテランをまじえ若手主体の約35組。日本からは柳幸典、ヤノベケンジ、中山ダイスケが出展する。

[しかた ゆきこ/美術批評家]

toBottom toTop



Art Information Back Number Index

Nov. 19, 1996 Dec. 24, 1996


[home]/[Art Watch]/[Column]


Copyright (c) Dai Nippon Printing Co., Ltd. 1996
Network Museum & Magazine Project / nmp@nt.cio.dnp.co.jp