artscape 30周年記念企画
1995年のオープンから、2025年で30周年を迎えた「artscape(アートスケープ)」。美術館・博物館と生活者を結ぶアート情報サイトとして発信を続けてきたこの30年間は、社会情勢やメディア、テクノロジーなどとともに、世の中におけるアートやデザインの位置づけが大きく変化した30年間でもありました。
この30周年を記念し、artscapeより特別な企画をお届けします。2025年7月から2026年3月までの間、この30年間の歴史を新たな視点から深掘りし、特別編集委員やさまざまな領域の有識者の考察を通じて、アートシーンの「今」と「これから」を展望するコンテンツを順次公開していきます。
30周年記念企画 特別編集委員:星野太、きりとりめでる、野見山桜
キービジュアルデザイン:畑ユリエ
30周年記念企画 関連記事一覧(順次更新)
①座談会:artscapeの30年とこれから(全4本を予定)
30周年記念企画の特別編集委員として、星野太、きりとりめでる、野見山桜の三氏を迎えての座談会シリーズ。美学やアートとデザインそれぞれの視点を交差させながら、それらを伝えるメディアの現状と未来について討議します。座談会は2回収録し、その記録を全4本の記事にて配信します。これらは30周年企画のプロローグとエピローグを飾る討議となります。
■プロローグ
artscapeの30年とこれから(前編)[2025年7月17日公開]
artscapeの30年とこれから(後編)[2025年7月28日公開]
■エピローグ
※2026年春頃公開予定です。
②連載:特別編集委員による現代アート&デザイン・トピックス(全12回を予定)
特別編集委員による企画・監修のもと、三氏それぞれの注目するテーマを深堀りする、専門家による寄稿記事や取材記事。座談会での議論を踏まえて企画された、現代のアートとデザインのシーンに息づく多様なトピックを取り上げます。
きりとりめでる×竹久直樹×萩原俊矢×畑ユリエ×水野勝仁|30年後のウェブメディアを構想する(後編)[2025年12月5日公開]
③連載:30年間のアーカイブを読み解く(全4回を予定)
その大半が現在も閲覧可能な、30年間分のartscapeの膨大なバックナンバー。アーカイビストの明貫紘子氏と、法の観点からアートマネジメントに携わる作田知樹氏の二氏が、この豊富なアーカイブのなかから独自の視点で記事を掘り起こし、現在の視点から読み解きます。
明貫紘子+坂本のどか|artscapeを旅するための地図──30年間のアーカイブを読み解く(1)[2025年10月31日公開]
④連載:それぞれのバックナンバー(全4回を予定)
artscapeに親しんできたさまざまな世代の学芸員や研究者、アーティストたちが、それぞれの思い出の記事や、いまだからこそ注目したい記事を取り上げ、それらを振り返りながら綴るエッセイシリーズ。
第1回:村田真|「artscape以前」の話[2025年8月7日公開]
第2回:能勢陽子|時間を超えた先に浮かび上がってくるもの[2025年10月6日公開]
第3回:長谷川新|Re: しかしだからといって[2025年11月24日公開]
30周年記念企画 特別編集委員について
artscapeの30周年を新たな視点で多様な角度から振り返り、これからのアートシーンについてともに考える特別編集委員として、以下の三氏をお迎えします。

星野太(ほしの・ふとし/写真左)
1983年生まれ。美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科准教授。著書に『崇高と資本主義』(青土社、2024)、『食客論』(講談社、2023)、『崇高のリミナリティ』(フィルムアート社、2022)、『美学のプラクティス』(水声社、2021)、『崇高の修辞学』(月曜社、2017)などがある。
きりとりめでる(写真中央)
デジタル写真論の視点を中心に研究・企画・執筆を行なっている。著書に『インスタグラムと現代視覚文化論』(共編著、ビー・エヌ・エヌ新社、2018)がある。2022年に「T3 Photo Festival Tokyo 2022」のゲストキュレーターを務めた。美術批評同人誌『パンのパン』を2017年から発行している。
野見山桜(のみやま・さくら/写真右)
デザイン史家・デザイン研究家として、デザインに関する展覧会の企画や書籍・雑誌への原稿執筆・翻訳を行なう。専門は近代デザイン。五十嵐威暢アーカイブ(金沢工業大学)ディレクター。






