原田裕規 個展「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(2023)展示風景[Photo: Takuya Matsumi]

2023年6〜7月に日本ハワイ移民資料館で開催された原田裕規 個展「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(キュレーション:塚本麻莉)のために制作された4点の作品がこのたび収蔵され、6月12日より常設展示として公開が始まりました。同館にとっては、本作が初の現代美術作品のコレクションとなります。

<日本ハワイ移民資料館>
明治期以降、山口県・周防大島からハワイに渡った多くの移民の歴史を伝えるため、当時の彼らの生活にまつわる資料が展示されている。建物はアメリカで貿易商として成功した故・福元長右衛門が1928年に建設した元邸宅を利用。
公式サイト:https://suooshima-hawaii-imin.com/

<原田裕規>
1989年山口県生まれ、岩国市・広島市育ち。人間の人間らしさとは何かをテーマに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している。2012年に「ラッセン展」の企画でデビューし、議論喚起型のプロジェクトからその活動を開始。2019年以降は断続的にハワイに滞在し、ピジン英語に代表されるトランスナショナルな文化的モチーフに着目している。2024年11月より、広島市現代美術館で個展開催予定。単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013、増補改訂版=2024)など。
公式サイト:https://www.haradayuki.com/

関連レビュー

原田裕規「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」|高嶋慈:artscapeレビュー(2023年08月01日号)

会場:日本ハワイ移民資料館(山口県大島郡周防大島町西屋代上片山2144)
開館時間:9:30~16:30
入館料:大人 400円(団体20名以上 320円)、小人(小・中学生)200円、団体(20名以上)160円
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)、12/29~1/3
公式サイト:https://suooshima-hawaii-imin.com/原田裕規-映像作品「shadowing」を常設展示/