長野県立美術館にて、4回目となる公開制作「原田裕規 ドリームスケープ」が開催されています。

公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品をご覧いただくプログラムです。vol.4となる今回は、とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している原田裕規が公開制作を行なっています。

原田は、公開制作のために長野をリサーチする中で、「風景表現」と「印刷技術」という二つのキーワードに関心を示しました。近年「ドリームスケープ」という名称でインターネットを中心に流行しているデジタル風景表現について考察・制作を重ねてきた原田が、長野の風景表現に向き合い、作品として昇華していく様子が公開されます。

また長野県立美術館、初の試みとして、NAMコレクション2024第Ⅲ期のゲストキュレーターを原田が担当。長野の風景が描かれた作品や、「荒野」をモチーフとした松澤宥の言葉の作品などを通じて、長野県の各地域と風景表現の関わりが示されます。

<原田裕規>
1989年山口県生まれ、2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。主な個展に「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(2023)、「Unreal Ecology」(2022)、「アペルト14 原田裕規 Waiting for」(2021)、単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013)、受賞にTERRADA ART AWARD 2023など。

会期:2024/10/5(土)~ 2025/3/16(日)
会場:長野県立美術館 オープンギャラリー(長野県長野市箱清水1-4-4[善光寺東隣])
開館時間:9:00〜17:00
休館日:水曜日、年末年始(12/28~1/3)
観覧料:無料
主催:長野県、長野県立美術館
公式サイト:https://nagano.art.museum/exhibition/artistsstudio_4?utm_