静岡市美術館にて、椅子や照明機器などのプロダクトやインテリアデザインの分野で革新的な活動を展開した、戦後日本を代表するデザイナー倉俣史朗(1934-1991)の展覧会が開催されています。
倉俣は、アクリル、ガラス、アルミニウム、FRPなど、それまで家具や内装で使用されることのなかった素材を積極的に取り入れ、透明感や浮遊感に満ちた独創性あふれる作品で世界的にも高い評価を得ました。戦中、愛鷹村(現・静岡県沼津市)に疎開していたというだけでなく、キャリアをスタートさせた60年代半ばから80年代にかけて静岡の数多くの商業空間を手がけるなど、倉俣と静岡は深い関係にありました。
静岡市美術館では、関係者や市民から聞き取りを行ない、倉俣史朗と静岡についての調査を進めてきました。昨年度はプレ企画として、パネル展示やCOMBLÉでのトークイベントを開催。本年度は「家具産地イメージアップ事業」にて制作された静岡市が収蔵する椅子5脚のほか、これまでの調査過程で発見された新たな図面や写真資料などのアーカイブ資料が特集展示されています。また、倉俣の静岡での足跡をまとめた記録集も、2025年3月末に発行予定です。
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ギャラリートーク
日時|12/14(土)、12/15(日)いずれも15:00〜
会場|静岡市美術館 多目的室
参加費|無料*申込不要
会期:2024/11/6(水)~2024/12/15(日)
会場:静岡市美術館 多目的室(静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3F)
開館時間:10:00〜19:00
休館日:月曜日(11/9(土)、12/7(土)ほか、他イベント実施時は閉室)
観覧料:無料
主催:静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団
公式サイト:https://shizubi.jp/event/9957/