熊本・不知火美術館にて、「蒙古襲来絵詞のリアル ─海底に残された元寇─」が開催されています。

2024年は、鎌倉時代に元(モンゴル帝国)が日本に2度侵攻した元寇から750年。当時の様子を唯一現在に伝える国宝「蒙古襲来絵詞」を残した竹崎季長のゆかりの地が、現在の宇城市にあります。 季長は、元寇の戦いで恩賞として肥後国海東郷(現在の宇城市小川町海東地区)の地頭に任命され、所領の統治・発展にも貢献しました。

「蒙古襲来絵詞」には、元寇での戦いの様子が描かれており、元寇における唯一の視覚資料として知られています。
絵詞には、鷹島(長崎県松浦市)沖での元軍との海戦も描かれ、鷹島沖の海底からは、絵詞に描かれたものとまったく同じ船が発見されました。
蒙古襲来絵詞に描かれていたことは、実際に季長が見た景色であることがわかったのです。

本展では、蒙古襲来絵詞(複製品)と、鷹島海底遺跡から実際に出土した元軍船の部材、積載品を展示し、季長の見た景色(リアル)が紹介されています。

関連イベント

■小川凧ワークショップ
鎌倉時代、宇城市小川町にゆかりのある竹﨑季長に関連し、小川町に伝わる伝統的工芸品・小川凧の制作体験を行ないます。
日時|1/5(日)13:00〜15:00
会場|アトリエ(大)
講師|小川凧保存会
定員|10名
参加費|500円
申込|12/1(日)よりカウンター又は電話(0964-32-6211)にて受付
*詳細はこちらをご覧ください。

■アーティスト・トーク
ゲストアーティスト・小宮翔が、自身の作品や海岸での収集物を実際に紹介しながら、海を目前にした対馬の最北西端での生活についてお話しします。
日時|1/18(土)14:00〜15:00
会場|ブック&カフェエリア
講師|小宮翔
定員|20名
参加費|無料
申込|12/1(日)よりカウンター又は電話(0964-32-6211)にて受付
*詳細はこちらをご覧ください。

会期:2024/12/15(日)〜2025/1/26(日)
会場:不知火美術館  展示室(熊本県宇城市不知火町高良2352)
開館時間:9:00〜18:00*土曜は21:00まで(入場は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:無料
主催:宇城市教育委員会 文化スポーツ課
公式サイト:https://www.museum-library-uki.jp/museum/project/2024/11/806/