大阪・国立国際美術館にて、第27回中之島映像劇場「1970年」が開催されます。

55年前となる1970年。大阪府吹田市の千里丘陵にて、日本万国博覧会(大阪万博)が開催されました。国立国際美術館は、大阪万博と縁が深く、かつて万国博美術館の建物を活用していたほか、1970年にガス・パビリオンで発表された ジョアン・ミロの壁画《無垢の笑い》 も所蔵しています。

このような歴史を踏まえて、今回は1970年の大阪万博を切り口に映像について考えます。万博の翌年に公開された公式記録映画やコンピュータを利用した生活の未来像を展示した古河パビリオンのPR映画、SFミュージカル、炭鉱村の家族を描いた劇映画、報道映像など、多彩な作品が上映されます。

2025年4月13日から10月13日まで開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)を目前に、約半世紀前の映像はわたしたちの眼にどのように映るのでしょうか。

上映プログラム

■第1部 上映|10:10〜
山田洋次監督《家族》(35mm/1970年/106分/国立映画アーカイブ所蔵)

■第2部 上映|13:00〜
谷口千吉総監督《日本万国博》(原版35mm/1971年/173分/DVD上映/大阪府日本万国博覧会記念公園事務所所蔵)

■第3部 上映|16:10〜
羽田澄子監督《EXPO’70 コンピュートピア》(16mm/1970年/23分/国立映画アーカイブ所蔵)
勅使河原宏監督《1日240時間》(復元版/1970年/31分/Blu-ray上映/一般財団法人草月会所蔵)

■第4部 特別講演|17:20〜18:20 (予定)

吉見俊哉(社会学者・東京大学名誉教授・國學院大学教授)「大阪万博と映像」(仮)

講演の中で『毎日ニュース No.767』(1969年/3分34秒/毎日映画社所蔵)の上映を行ないます。

*詳細はこちらをご覧ください。

会期:2025/03/15(土)
会場:国立国際美術館(大阪府大阪市北区中之島4-2-55)
開催時間:10:00開場、18:20終了予定
定員:100名(全席自由、先着順・各プログラム入れ替え制)

当日10:00からB1インフォメーションにて第2~4部の整理券を配布します。(各部、1名様につき1枚)
参加費:無料
主催:国立国際美術館、国立映画アーカイブ
公式サイト:https://www.nmao.go.jp/events/event/theater_027/